情報システム部門の煩わしい業務を効率化
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ITインフラは、企業活動の継続のため、必要不可欠の存在となりました。Router、Switch、Proxy、FW 等の機器については、止まることなく継続的な動作が必要になります。
メインテナンス、ITインフラの環境の変化により、これらの機器の設定情報は変化します。
機器の連続運転のため、定期的にこれらの機器の設定情報(Config)の比較は有効です。
今回、定期に、機器の設定情報(Config)を比較する機能を実現しました。
1.「機器の設定情報(Config)の 比較」のTop画面
Top画面を次に示します。
定期的に機器にloginして、情報を入手します。その検索結果をlogファイルに残します。
■ 複数の機器を対象にすることが可能です。
■ 最終試験結果、リアルタイム試験結果、過去の記録一覧の表示が可能です。
■ Top画面に(ひとめで分かるように)違いのあった、記録のリンクを表示しています。
2.「190603_091501_10.1.xx.xx_diff」のファイルの中身
上の画面で、「190603_091501_10.1.xx.xx_diff」の [0] をクリックすると、次の画面が表示されます。
■ 次の3つを表示しています。
(1) 後と前の試験結果の違いの部分
(2) 後の試験結果:全config情報
(3) 前の試験結果:全config情報
3.「管理画面 対象機器の追加・修正・削除」の画面
管理画面を次に示します。
■ WEB上から、対象機器の追加・変更・削除が可能です。
■ login種別は、機種、IOSのバージョンにより、loginの仕方、表示が変わります。
この部分は、機種毎に作りこみが必要となります。
4.ポイント
本機能においては、次の注意すべき点があります。
(1) ログ量の把握
ログの量で、月単位の表示 or 年単位の表示 が変わってきます。
(2) config の 変化をどのように表示するか。
今回は、前回の差があった時のlogを一目で分かるようにしました。
(3) 定期的な情報の取得方法
今回は、情報の取得間隔が長いため、cron 起動のプログラムにより情報を取得することにしました。
(4) 機器への接続ができない時の処理
何らかの理由で、接続できない場合は、その旨をlogに残す予定です。
(5) 機器へのlogin方法
機種によりlogin方法が異なるため、機種毎にlogin記述を変更する必要があります。
(6) 同じconfig の設定でも、show running-config の内容に違いがあります。
a) load , b) timeスタンプ の2行は、常に変更しますので、この考慮が必要です。
(7) 管理操作
a) 対象機器の追加・修正・削除
⇒ WEB上からの変更が可能です。
b) config に違いがあった場合のアラート
config に違いがあった場合に、保守者に知らせる仕組みは、メールによる通知を予定しています。
c) 過去データの削除
過去のデータの削除を、WEB上から実施できるようにする予定です。
5.まとめ
機器の故障のための取り換え、EOLのための取り換え等が発生します。
余り使われない処理は、機器の取り換えの数か月後に問題が発生することがあります。
そのような潜在トラブルを防ぐためにも、定期的な設定情報(Config)の比較は、重要です。